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2016年09月

これからまだまだ先へ歩いていけるのかな
もっともっと遠くに行けるのかな
大切なもの引きずったままじゃ重くて歩けないよ
途切れた温もり
もうそこに温度はない消えてしまった消されてしまった
違う違うよちがうんだ
ぼくのせいじゃないんだよぼくのせいなんだけどぼくのせいじゃないんだ
こうなってしまったのは
夢とか希望とか語ったあの頃のぼく
君はもう黙ったまま
溢れる滴ただ眺めている
それはきみのものだろ?
自分でどうにかしろよってできねーよ
すべてがオーライ
そんなんもうとっくにどっか行ったよ
あの夜の公園で静かに語った過去も涙も今のぼくも
隣にいたきみも
揺れるブランコ軋む音
砂に描かれた未来
怖くて踏めなかった消せなかった
だってそれは確かにそこにあったから
これを知っているのはぼくと、きみと、それだけでいいんだ
ぼくにとってのきみはもう思い出でしかないけどそれでもよかったなって思えたりしてるんだよ
きみに貸した本はもう返ってこないと思っていたから新しい本を買った
きみから本が返ってきたときに一緒に袋に入っていたきみの本は
ぼくはまだ読めていないんだ
怖いんだあの時のぼくがまた見えたらって
そんなの誰に言ってもわかってもらえないだろうけどね
高く飛ぶために両足を沈めて
そのまま全身海に沈んで沈んで沈んで
ぼくは今呼吸すらままならないよ
もがいた手が掴んだのはぼくが吐き出したため息の泡
ぱちんとはじけて小さくなって逃げてった
もうどこにもいかないで
きみと駆け下りた坂道は
ちょっと危なくてキラキラだったね
いまふと思い出すまでは忘れていたよ
きっときみはもう思い出すことすらないんだろうけど
それでいいよ、ぼくはそれでいい
ひとつ季節の夢、幻、蜃気楼、陽炎
写真たちをね
ひとつずつゆっくり眺めていると
涙がでてくる
ほんとうはこんなはずじゃなかったのになって
楽しいあの日が脳に浮かんでは消えてくれない
早朝の胸のときめきとか
忘れらんないな
忘れたくない忘れたくないのに忘れられないでいるのがつらくて
全部忘れてしまえたらどんなに楽かって思ってしまう
大切なひともすべて
ぼくのなかのすべて
あの日に戻りたい
いまみたいな過ちをすべてなかったことにしたい
あはは
そんなのみんな思うよね
知ってる知ってるよ
でもきみはぼくのすべてなんて知らないでしょ?

夜がやってきてひとりになると
ふとこころに穴が空いたような気がする
ぽっかりと空いた穴、塞がらない
どんなにいろんなものを詰め込んだって足りない足りないよ
あの時ついた傷はかさぶたができる頃にまた引っ掻いて
いつまでたっても治らないね
昼間息を潜めていたバケモノが夜になると現れる
ぼくはそいつにおびえている
おはようって笑った
いつぼくが食い殺されるかわからない
ぼくは今持っている少しの荷物を捨てたくはないのに捨てたくはないのに
そんなもの捨ててしまえってささやくんだ
何もかも捨てたら楽になれるかな
なんて
考えてしまうぼくがいちばんわるいんだよなあ
いつもそうだいつだってぼくがわるかった
そんなの言われなくても知ってるよ
痛いくらいにわかってるんだ
大切にしてた人も物も思い出もぽろぽろこぼれていつしか数えきれないや
あの子とはもっと仲良くできると思っていたのになあ
あの子だって信じていたんだけどな
大切に、してたのになあ
こんなぼくだからだめだったんだね
ごめんね
ぼくが病気になってなかったらもうちょっと君たちを傷つけずにすんだかもしれないのだけど、。
そしたらもしかしたらまだここにいてくれたかもしれないね
なんてそんなことないかな
こうやってひとりでいるとそんなことばっかり考えちゃって
いつもの分かれ道とか
いつもの公園とか
きみの家とか
もう遠い場所
いつからだろう離れ離れになってしまったのは
ぼくらがおんなじだったらきっとずっと一緒にいられたんだろうけれど
これからも一緒だよって手を振ったあの日からきっともう少しずつ進んでいたんだな
今になって気づいても遅いよなあ
ぼくが確かだと信じて疑わなかったものは
あまりに脆くて
ねえきみは幸せ?
ぼくのいない世界で幸せに生きてる?
はじめっからぼくなんていないほうがよかったのかな
今となってはもう聞けないね
でもあの頃ぼくらの間にはたしかになにかがあったって信じてるよ信じたいんだよ
一緒に駆けたあの日々を
ぼくはわすれない
だからきみもいつかふっと思い出して
そして一緒にぼくのことも思い出してよ
ぼくがあのときちゃんと生きてたこと
知ってるのはきみしかいないから
もしぼくが死にたいと言ったら
きみはなんて答えるかな
昔の返答は
そうだねでももう答えてくれないかもしれないね
それでもいいやって
すっかり冷えた空気
あそこに上れば楽になれるかな
ぼくは高いところがすきだよ
空とひとつになれたような気がするから
青く青く青く青く青く青く青く
加速度9.8で落下して
そしたらきっと花が咲くだろう
まだそんなこと言ってるのかって思ったでしょ
ぼくはいつまでだって変わらない変わらない変われない
変わりたくないんだ絶対に
あの時の温度を覚えていたいから
そんなぼくだからきみはぼくを捨てたんだろうけど
ぼくのこの病気が治らないのはぼくのせい
でもなりたくて病気になったわけじゃないよ皮肉だなあ
こんな病気捨ててしまいたいけど
この病気でいる時だけあのときのあの瞬間を感じていられる
そんな気がしてしまうのです
ふと思い出したぼくのあだ名
もう呼ばれることもないけど案外気に入っていたんだよ
元気でいますか
ここにいないひとたち
ぼくはとっても元気です
きょうもいちにち太陽がまぶしかった、あ
嘘だよ、カーテンは閉め切ったまま
暗い暗い部屋の中にいたよ
外には出られない
きみのいない場所を探して歩くのが大変だから
きみとの思い出があちこちに転がっている
そういうの見ると胸が苦しくなるんだ
そこにはなにもないのに
知らないひとに教えてもらったバンドのCDを聴く
なにも考えない時間
でもやっぱり思い出しちゃうよなあ
坂を上って
見下ろした街の明かりの
あのどこかにきみがいる
たしかに同じ街で暮らしている
ぼくはね、遠い遠いあの町に
歩いていけるような気がしたんだ
歩いていきたい
もう二度と
会うことのないひと
懐かしくって涙がこぼれちゃうよ
もう二度と会いたくないひとのほうが多いけれど
ぼくの思い出はそんなもんだよ
悲しい思い出のほうがおおいよね
傷つけないように気を遣ってたはずなのに
ぼくはいつも空回り
今となっては昔はよかったななんて思ったりするけど
悲しいことばっか
二度と戻りたくない過去
もう一度だけ戻りたい過去
いまのぼくは完全に世界からドロップアウトしてるから
すこし昔が眩しかったりするけど
ううん、嘘、
昔が眩しくて仕方ないよ
あの日の暑さとバス停
あの日の寒さとイルミネーション
チョコレートクレープ
できることならずっとあのままのぼくでいたかったな
ぼくは何年経っても高校1年生のまま
ぼくだけ時間が止まったみたいに
動けずにいる
大好きだったカフェに行かなくなって何年経っただろう
向かおうとした足の踵を無理やり返して
遠ざける
思い出がたくさん詰まった場所
そしていつかぼくの知らないうちに変わってしまうのだろう
心の傷が癒える頃に
泣いてしまいそうになるから
さよならしようか

生きるの浮遊感の中で
ひとりだけみんなと違う
それでも誰も不思議に思わない
誰ひとりぼくのことを見ていない、まぼろし
いつも通りの教室で
そうだぼくだけ仲間はずれぼくはここにいない人だったと
ふと気づいて目覚める瞬間
涙は一滴もこぼれない
また今日も会える
変わらない変わらない毎日
終わっていく朝に始まる夜に
さよならを告げればもう
楽しいことも悲しいことも全部が嫌いで
ぼくが作り上げたぼくを傷つけるためだけのセカイ
ぼくだけゆらゆら揺れる
でも朝が来ればいつしか浮遊感が消えて
漂っていたぼくはいつも通り天井を見上げている
それは確かな喪失感
ほんとはあの、あのときのあの場所の、あの中にずっといたかったのに
ぼくの中にずっとある風景
たくさんのキラキラにすこしの闇と

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