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2015年12月

今日あったことを考える
最近毎日が空っぽだ
思い出すのはいつもあのこと
鼓動が早くなって息が苦しい
考えたくもない悩み事で頭がいっぱいになる
あのときどうしていたらこんなふうにはならなかったのだろう
あのときぼくがもっと大人になれていたらこんなふうにはならなかったのかな
後悔ばかりが蔓延る今日は
あの日から一歩も進めていない今日だ
ぐるぐる考えて考えて考えて考えて
考えていたって答えなんか出ないのに
そうせざるをえないのはぼくが弱いからで
いつまでたっても変わらないままだなあ
もしも今が今と違った今だったら
こんなに悩むことはなかったのかな
迫る選択肢に
迷う余裕すらなく選び続ける日々で
あのときの自分は精一杯で
だからこんなことになってしまったんだと
言い訳をしたって満たされなくて
途方に暮れてしまうのです
積み重ねてきた選択の
そのどれが間違いだったかなんてわからないけど
でも間違いであるに違いなくて
それがどうにも悲しくて
悔しくて、悲しくて悲しくて
もうろくに歩いてすらいけないや
後悔に埋もれたあの日々は
確かにそこにあって、そして今よりずっと素敵で
あまりに眩しくて見ていられないなあ
ずっとずっと続くと信じていた
信じていたかった
でもやっぱり終わりは来てしまったのです
描いていた夢物語からはみ出してしまった今日はなんて虚しいんだろう

外側がいくら似てたって
ぼくはぼくだし、ほかのなにものでもないよ
生まれ育った環境だとかに染まるのは仕方がないことだけど
内側にあるものだけは自分自身、それだけだって思うのです
だからいつも思うことも
話すことも、こうやって発する言葉も
すべて誰かのレプリカなんかじゃないし
たったひとつなのです

眠らずに迎えたこんな朝は少し、死んでしまいたくなる
あのことだとか、そのことだとかが頭の中でぐるぐる回って今にも泣き出しそうだ
すぎたことになんてとらわれていたくないけど、今のぼくを形作っているのはすべてそれらのことなのです 
あの時つらかったことはやっぱり今でもつらいし、忘れられないや
抱いた憎しみも、
綺麗さっぱり忘れて、なんて意外とできないものです
だからぼくはまだ子供なんだなって思うけれど、大人だってそんな簡単に綺麗にすっきり収められないだろうな
きっともう向こうは忘れてしまっているのに、いつまでも引きずってる自分がみじめだ
でも同じように
いつか抱いた好意も愛でさえも
いつになってもきっとそこにあったことは心のどこかで覚えているんだろう
ぼくはまだ今日も生きている

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