ぼくにはぼくだけ
ここにあるこころ
ころころころがって
ぼくはきみと出会う
どこにもいかないでぼくのそばにいて
ぼくにはなにもない
だからなにかをちょうだい
ぼくの隙間を埋めて
形あるもの形ないもの
ぜんぶぼくにおくれよ
そしてきみを教えて
全て全て全ておしえて
ぼくもきみに教えてあげる
大切なものとかとっておきの後悔
そしてぼく自身を
だから静かに耳を傾けて
たまになら寝てもいいよ
でもきっと覚えていて
ぼくはどこにも行くところがないってこと
きみとならどこへでも行ける気がしているってこと
でもいちばんは
ここに来てほしいってこと
ぼくはもう怖くてしかたないんだ
なにも持ってないのになにかを失った気がするのが
握っていた手が解けてしまうのが
大切な今日が思い出に変わってしまうのが
もう今日を手放せないやいや
今この瞬間を過去にしてたまるもんか
そんなこと言っている間にも
するするすり抜けてく消える
さよならぼくの夢